これはむしろ公然の秘密ですが……、
健康情報番組は、実際はスポンサーつきの「宣伝」番組です。
まずは「成分」と「商品名」を分けて考えてください。
成分「○○」を配合した商品「A」というように。
番組中に「A」という商品名はいっさい出さなくとも、成分「○○」の効能を大々的に解説することによって、結果として、その成分を配合した「A」の宣伝になるというわけです。
たとえば、某栄養成分「○○」には整腸作用があり便秘解消が望めると、健康情報番組で解説したとします。
するとその結果、視聴者は成分「○○」に、整腸作用があると「学習」してしまうのです。
一方、現実に販売されている○○配合のサプリメント「A」のラベルには、整腸作用があるとは表記されておりません。(表記されていれば完全な薬事法違反です。ただし医薬部外品はその限りではありません)
しかし、○○にそれらの効果があるとすでに「知っている」消費者は、「○○配合」と書かれているだけで特定の効果をもとめて「A」を購入していきます。
サプリメントのメーカーが、TV番組を通じて消費者を見事「啓蒙」した成果というわけです。
ただし、以上のことは、「健康情報番組にはたとえ表には出なくともきちんとスポンサーが存在するのだ」と言っているのであって、健康情報番組で紹介されているサプリメントに効果など期待できない、と言っているわけではありません。(たしかに、なかには期待できない代物もあるでしょう。まさに玉石混淆です)
薬事法がきびしくなる一方の現在、いくら自社製品の効果に自信と実績をもっているメーカーでも、自社製品が「□□□に効く」「△△△を改善する効果がある」とは言えなくなっているのが現状です。
メーカーとは一見無関係な健康情報番組のなかで商品の「成分」(あくまで成分)について解説・宣伝してもらうことは、残された数少ない広告手段だと思います。(もっとも、ひとつの番組のスポンサーになるのですから多大な広告費はかかります)
2006年12月 記
2012年1月 改訂
※付記:2007年1月に発覚した某健康情報番組の不祥事について
編集上の勝手な都合で「不可能」の文字を入れなかったがために、結果的に社会的発禁処分に追いこまれて
しまった「ある」辞典については、まさに論外としかいいようがありません。
(私は騙されていないので、個人的には怒っておりませんが)
意図的な情報の捏造は、上の解説文の主旨とはまったく次元のちがう問題です。
しかし、仮に捏造をいっさいしない「良心的な」番組があったとしても、
上で述べたような「健康情報番組」の基本構造を内包しております。
(2007年2月 記)
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長時間チューインガムを噛みつづけることには、微小ながら注意が必要です。
ご存じのようにガムには多数の添加物が使われていますが、一般的に、さほど危険性の高いものは含まれておりません。
ただひとつ心配なのが、「プロピレングリコール」。
保湿剤、乳化剤、潤滑剤として多くの日用品にも利用されております。
ハミガキ、シャンプー、化粧水、口紅などにも、主に保湿剤として使われているそうです。
日本では一般的に人体に対する毒性は低いとされており、そのため多くの製商品に使用されているのですが、一方でその危険性を指摘する声も少なくありません。
現にアメリカのFDA(米国食品医薬品局:日本の厚生労働省に相当する機関)のデータによると、染色体異常、皮膚炎、赤血球の減少、肝臓・腎臓・心臓・脳への障害が報告されています。またドイツなどでは、発がん性の疑いありとして日用品への使用が禁止されております。
少なくとも安全性に「不安」のある物質とはいえるでしょう。
ただし、ガムなどへの使用の場合、プロピレングリコールは単体での表示義務はなく、「軟化剤」と一括表示されているにすぎません。
このプロピレングリコールは、ガムを噛み、味がなくなったあともさらに長く噛みつづけていると、溶けだしてくる心配があります。
すべてのチューインガム製品に含まれているとは限りませんが、ガムを長く噛みつづける習慣は避けたほうがよいようです。
また、シュガーレス(砂糖不使用)といっても、代わりに、これまた安全性に若干の不安のある「アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物」が使用されている製品もあります。
砂糖不使用、イコール、ノンカロリーではありませんし、虫歯になりにくいといわれているキシリトール(甘味料)にしても、「虫歯予防」の積極的な効果があるわけではありません。
2007年9月 記
※「チューインガム」の項:増尾清 著『危ない食品たべてませんか』(三笠書房/知的生きかた文庫)および、多数のWebサイトを参考にさせていただきました。
※上のようなことを考慮すると、エクササイズ開発前の私が熱心に行なっていた行為は、結果的にあまり好ましくなかったと言わざるを得ません。顎を鍛えるなら、日常の食事で咀嚼回数を増やすとか、柔らかいものばかりを食べないなどといったことを意識したほうがいいでしょう。
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